
シニア猫さんと暮らしていると、日々の小さな変化が気になったり、通院や投薬が増えて情報が散らばったりしやすいものです。
さらに飼い主さんが急な入院や出張などで不在になると、家族や預け先に「何を、どの順番で、どうやって」伝えるかが大きな課題になります。
そこで役立つのが、シニア猫さんのためのエンディングノートです。
これは看取りの準備だけではなく、もしものときに備えて、健康状態・食事・通院情報・ケア方法を正確に引き継ぐための記録とされています。[1][2][3]
この記事では、シニア猫 エンディングノート 書き方を、実務的に迷わない形で整理します。
要点は「6要素を、誰でも読める形で、更新し続けること」です

シニア猫のエンディングノートは、もしものときに備えて愛猫さんの世話に必要な情報を整理するノートです。[1][2]
目的は、飼い主さんに急な入院や不在があっても、食事・医療・生活習慣をできるだけ途切れさせず継続できるようにすることです。[2][3]
書き方の結論としては、次の6要素を軸に、「読み手が迷わない書き方」で残し、定期的に更新することが最重要です。[1][2][3][5][6]
- 基本情報(個体情報・識別情報)
- 医療情報(病院・病歴・投薬・検査)
- 食事(フード名・量・回数・禁止事項)
- 生活習慣(トイレ・寝床・好き嫌い・ケア)
- 緊急連絡先(実際に動ける人)
- 更新ルール(いつ、何を、誰が更新するか)
形式は手書きでもデジタルでもよく、重要なのは「残すこと」と「誰でも読める形にすること」だとされています。[1][3][4]
シニア猫ほど「情報の価値」が上がると考えられます

体調変化が早く、引き継ぎの精度が結果を左右しやすいです
高齢になるほど、持病や投薬、通院先、食事の好み、排泄の様子などの情報価値が高くなるとされています。[2][3][6]
同じ「ごはん」でも、銘柄や形状、1回量、与えるタイミングが少し違うだけで食べない可能性があります。
同様に、薬も「名前」「量」「回数」「飲ませ方」「副反応が疑われた経験」などが曖昧だと、引き継ぎ時に混乱が起きやすいです。
「手書き+デジタル併用」が現実的とされています
近年は、手書き原本をスキャンして保存し、家族が見やすい場所にデータを置く運用が推奨される傾向にあります。[3]
手書きは緊急時に開きやすく、デジタルは共有と更新がしやすいという利点があります。
どちらか一方に寄せず、併用することで「見つからない」「読めない」「古い」リスクを下げられると考えられます。
更新頻度は「半年〜1年」より、通院・検査ごとの追記が実用的です
半年〜1年ごとの更新を勧める情報が増えており、シニア猫さんでは健康状態の変化に合わせて見直すことが重視されています。[1][5]
一方で実務的には、年1回の更新だけだと、投薬変更やフード切替が反映されない可能性があります。
そのため、通院や検査のたびに追記する運用が現実的だとされています。[1][5][9]
書き方はテンプレ化すると続けやすいです
ここからは、シニア猫 エンディングノート 書き方として、すぐ使える項目設計を紹介します。
なお、もしぐったりしている、2日以上ほとんど食べない、呼吸が苦しそう、けいれんがある、排尿が出ない様子などが見られる場合は、おうちで様子を見る前に、今すぐ動物病院へ連れて行ってあげてください。
まずは基本情報から埋めると迷いません
最初に「猫さんのプロフィール」を整理します。
ここは引き継ぎの土台になるため、先に書く方法が推奨されています。[1][2][5][6]
- 名前(呼び名・通称も)
- 性別/避妊・去勢の有無
- 誕生日(推定でも可)
- 毛色/品種(不明なら不明で可)
- 体重(直近)と「普段の体重帯」
- マイクロチップの有無、登録情報の確認先[1][2][5][6]
- 顔写真・全身写真(更新日も)
写真は、脱走・災害・預け先変更などの場面で役立つ可能性があります。
医療情報は最重要として独立ページにします
複数ソースで「医療情報は必須」とされており、最重要項目です。[2][3][5][6]
略語を避け、病院名や薬の名称は正式名称で記載することが推奨されています。[2][4]
かかりつけ動物病院
- 病院名(正式名称)
- 住所/電話番号/診療時間/休診日
- 担当の獣医師さん(分かる範囲で)
- 夜間・救急の相談先(分かる範囲で)
病歴・検査・治療
- 診断名(言われた範囲で)
- 発症時期/経過のメモ
- 直近の検査日と結果の要点(数値があれば添付)
- 通院頻度(例:月1回、3か月ごと)
投薬・サプリ・外用薬
- 薬剤名(正式名称)
- 用量・回数・投与時間(例:朝食後)
- 飲ませ方(錠剤を砕く可否、投薬補助の使用など)
- 飲み忘れ時の対応(病院から指示がある場合のみ記載)
ここは特に、「いつ」「何を」「どれだけ」が曖昧になりやすい箇所です。
薬袋の写真や処方箋のコピーを添付しておくと、引き継ぎが円滑になる可能性があります。
アレルギー・副反応が疑われた経験
- 食物アレルギーの疑いがある食材
- 薬で体調を崩した可能性がある経験(時期・症状)
予防接種・寄生虫予防
- ワクチン接種歴(時期)
- ノミ・ダニ、フィラリア等の予防(実施の有無・時期)
食事は「具体名」と「量」で書くのがコツです
食事内容は具体的に書くと引き継ぎしやすいとされています。[2][3][5][6]
- 主食フード名(メーカー、商品名、味、形状)
- 1回量(g、計量スプーン、パウチ何分の一等)
- 回数と時間帯(例:朝夕2回、間食の有無)
- 療法食の目的(病院からの指示がある場合)
- おやつの種類と頻度
- 好き嫌い、食べないときの代替案
- 与えてはいけない食べ物(家庭内ルールとして明記)[2][3][5][6]
- 水分の取り方(給水器、器の好み、ウェット比率)
療法食や制限がある場合は、理由を断定せず「獣医師さんからこの方針でと言われている」など、経緯も添えると誤解が減ると考えられます。
生活習慣は「いつも通り」を再現するために書きます
生活習慣を細かく残すことが重要とされています。[2][3][5][6]
- トイレの場所/個数/猫砂の種類/掃除頻度
- 排泄の傾向(便の硬さ、回数、粗相の有無など)
- 寝る場所(好む部屋、温度の好み)
- 室温の目安(エアコン設定の傾向)
- 遊び方(好きなおもちゃ、運動量の目安)
- 苦手なこと(抱っこ、爪切り、来客など)
- ケアの習慣(ブラッシング、歯みがき、目やに、爪切り)
ここには、「やり方の手順」も添えると実用性が上がります。
例として「ブラッシングは背中→首→お腹は短時間」「爪切りは寝起きに1本ずつ」など、猫さんの負担が少ない進め方を書いておく方法があります。
緊急連絡先は「実際に動ける人」を優先します
緊急時の連絡先を明記することは必須とされています。[2][3]
- 同居家族(連絡順)
- 近隣の協力者(鍵の受け渡し可否も)
- 預け先候補(友人、親族、ペットシッターさん等)
- 動物病院(昼間・夜間)
ポイントは、「連絡先の羅列」ではなく、誰が何を担当するかまで書くことです。
例として「Aさん:まず連絡、鍵受け取り」「Bさん:病院搬送が必要なら同行」など、役割分担を明確にすると混乱が減る可能性があります。
更新ルールを先に決めると形骸化しにくいです
シニア猫さんでは、健康状態の変化に合わせてこまめに見直すことが重視されています。[1][5]
更新ルールは、次のように「トリガー(きっかけ)」で決めると運用しやすいです。
- 通院したら当日中に追記する
- 薬が変わったら写真を撮って差し替える
- フードを切り替えたら1週間後に量と反応を追記する
- 最低でも半年〜1年に1回は全体を見直す[1][5]
更新日を各ページに書くと、読み手が「これは最新か」を判断しやすくなります。
書き方の具体例は「3つの場面」を想定すると作りやすいです
例1:通院・検査のページ(そのまま引き継げる形)
通院日:2026年6月10日
病院:〇〇動物病院(電話:00-0000-0000)
内容:定期健診。血液検査を実施。
獣医師さんの説明(要点):腎臓の数値は前回と大きな変化なしと言われました。
次回:3か月後に再検査予定。
メモ:待合室が苦手なため、キャリーには布をかけると落ち着きやすいです。
例2:投薬ページ(正式名称+写真添付の運用)
薬:〇〇錠(正式名称)
量・回数:1回1/2錠を1日2回(朝・夜)
飲ませ方:投薬補助おやつに包むと飲みやすいです。
注意:飲ませた後に吐くことが続く場合は病院へ相談が必要かもしれません。
添付:薬袋の写真、処方内容の写真
例3:食事ページ(フード名と「食べないとき」の分岐)
主食:△△(メーカー名)シニア用ドライ
量:朝10g、夜10g(合計20g)
回数:朝7時、夜19時
食べないとき:ウェット(□□)を小さじ2追加すると食べることがあります。
禁止:人の食べ物は与えないでください(塩分が多い可能性があります)。
例4:生活習慣ページ(預け先が困る点を先回り)
トイレ:洗面所に1つ、リビングに1つ。猫砂は◇◇。
掃除:朝晩2回。汚れが残ると別の場所でしてしまう可能性があります。
寝床:昼は窓際、夜は寝室のベッド横。
苦手:掃除機の音。かける前に別室へ誘導すると落ち着きます。
まとめ:迷ったら「医療・食事・生活・連絡先・更新」を優先します
シニア猫のエンディングノートは、もしものときに備えて世話に必要な情報を整理する記録です。[1][2]
特に高齢猫さんは体調変化が早いとされるため、定期更新できる形で残すことが重要です。[1][2][3]
書き方のポイントは次のとおりです。
- 基本情報を先に書いて土台を作る[1][2][5][6]
- 医療情報(病院・病歴・投薬)は最重要として詳しく残す[2][3][5][6]
- 食事はフード名・量・回数・禁止事項まで具体化する[2][3][5][6]
- 生活習慣は「いつも通り」を再現できる粒度で書く[2][3][5][6]
- 緊急連絡先は実際に動ける人と役割まで明記する[2][3]
- 更新ルールを決め、通院のたびに追記する運用が実用的[1][5][9]
また、近年は手書き+デジタル併用が推奨される傾向にあります。[3]
手書き原本をスキャンして共有し、家族が見やすい場所にデータを置く方法は、引き継ぎの確実性を高めると考えられます。
※この記事で紹介したケアや原因は一般的なものです。
シニア猫さんの体調は非常にデリケートで個体差が大きいため、愛猫さんの様子が少しでもいつもと違うと感じた場合は、自己判断せず、必ずかかりつけの獣医師さんの診察を受けてくださいね。
最初の1ページだけでも作ると、備えが現実になります
エンディングノートは、完璧に書いてから共有するものではなく、書き始めた時点で価値が生まれると考えられます。
まずは「基本情報」「かかりつけ病院」「今のフード」「投薬の有無」だけでも1ページにまとめてみてください。
その1ページがあるだけで、飼い主さんの不在時に周囲が動きやすくなり、猫さんの生活を守れる可能性が高まります。